SONY

環境を考える、
ソニーのオーディオ

オーディオでの環境への取り組み

ソニーのホームオーディオ製品は、優れたサウンドだけでなく、環境にも配慮して設計されています。
ソニーグループのGreen Management 2025環境目標のもとで、ソニーは製品とパッケージにおけるバージンプラスチックの使用量削減に取り組んでいます。

製品における再生材の活用

音にも環境にも妥協しない設計

バージンプラスチックの使用量を削減するために、ソニーのホームオーディオ製品では再生プラスチックを採用しています。
素材の違いが音質に大きく影響するため、数年にわたり研究を重ね、環境への配慮と音質のどちらも妥協しない独自の再生プラスチックを開発しました。

再生プラスチックの開発

ソニーの再生プラスチックは市場から回収された使用済みの水ボトルや、工場や市場から排出された廃ディスクなどを原料に使用しています。
回収されたプラスチック材は、フィルムやコーティング剤を除去して原料に配合されます。美しく響く音を目指して、配合を変えながら何度も試作を重ね、オーディオ製品のための独自の材料を作り上げました。

[1]ディスク [2]水ボトル [3]粉砕 [4]再生PC樹脂 [5] ABS系樹脂、難燃剤、添加剤の配合を調整 [6]ペレット

サウンドバーで使用するバージンプラスチック量を削減

ソニーのホームオーディオ製品では、複数の部品に再生プラスチックを使用しています。 2024年のホームシアターシステム製品での再生プラスチックの利用率は約50%、 BRAVIA Theatre Uでは約40%です


左:シアターバーのイラストと、再生プラスチックの使用量が50%であることを示す円グラフ。右:2つの円グラフ。右:BRAVIA Theatre Uのイラストと、再生プラスチックの使用量が40%であることを示す円グラフ。

[1] プラスチック合計

リサイクル素材でできた布素材

BRAVIA Theatre Bar 9やBRAVIA Theatre Quad、Sub 7やRear 8などに使われている布素材も、ペットボトルから作られたリサイクル素材です
音質への影響、デザイン性を考慮し、素材や色にこだわって最適なものを採用しています。

パッケージの環境配慮

パッケージにおいても、緩衝材に再生材を使用することや取っ手を紙素材にするなどし、
プラスチック使用量の低減に取り組んでいます。

新規モデルにおける取り組み

2025年のソニーのホームオーディオ製品の梱包では、パッケージに再生材を約75%使用しています。 パッケージのデザインと製品保護のための強度を損なうことなく、環境への負担を低減する配慮を行っています。

サウンドバーのパッケージを示す図と、再生材の使用量が75%であることを示す円グラフ。

[1] 包装材合計

ソニーが開発した
環境に配慮した紙素材

ソニーは、竹、さとうきび、市場回収リサイクルペーパーを原料に開発した環境に配慮した紙素材「オリジナルブレンドマテリアル」を、BRAVIA Theatre U、HT-AX7のパッケージに採用しています。今後もさまざまな製品のパッケージに環境に配慮したオリジナルブレンドマテリアルを導入していきます。

細かな竹片、植物の繊維、紙片(左側)と白色の製品パッケージ(右側)の画像。間には左から右に向かう緑色の矢印。

開発者インタビュー

藤平 裕子

ソニー株式会社
ホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ事業本部
ホームプロダクト事業部 ホーム商品技術部

藤平氏のポートレート画像

ホームオーディオでは2010年頃から、再生プラスチックの採用に取り組んでいます。その中で、バージンプラスチックに劣る性能を改良しながら、設計を工夫し、製品に使えるようにしてきました。2016年には、音質も考慮した再生プラスチックを開発し、製品の内部部品を中心に採用しています。

しかし、さらなる再生プラスチックの使用拡大を実現するためには、製品への適応範囲を広げる必要があり、今回新たに、難燃性を付与した再生プラスチックの開発に成功しました。開発に際し、今まで使用していた素材の音質にいかに近づけるかを念頭に置き、検討を進めました。いくつもの配合を検討し、強度評価や試作を繰り返すことで、音質はもちろんのこと、製品としての物性を満たす材料を作り上げることができました。

Footnotes